
野菜だけのサラダじゃあっさりだから、チーズでも入れてみたいな。でも、種類が多すぎてどれを選んだらいいか、わからないんだよなぁ……。
こんな悩みにおこたえします。
- サラダにあうチーズの種類
- チーズを使ったサラダ例
- 注意したいチーズの使い方
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。

会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
料理のメインになるだけではなく、華を添えてくれるのがチーズの存在です。中でも、サラダとかけ合わせることで、グッと魅力が増す組み合わせの法則がわかってきました。そこで今回は、生野菜のサラダにあわせたいチーズを紹介します。
チーズ好きな方はサラダでの楽しみ方を知るきっかけに、サラダ作りに凝りたい方はバリエーションを増やせますよ。
チーズの種類
紀元前から数千年の歴史を誇るチーズは多彩です。チーズの全体像をおさえるにもさまざまな分類がありますが、代表的なのは作り方や熟成の仕方によるものです。
一例として、チーズの状態に応じてグルーピングするとこんな5分類になります。
チーズの種類 | 代表的なもの |
---|---|
フレッシュタイプ | クリームチーズ、カッテージチーズ、モッツァレラ |
白カビタイプ | カマンベール |
青カビタイプ | ゴルゴンゾーラ |
セミハードタイプ | ゴーダ |
ハードタイプ | パルミジャーノ・レッジャーノ、チェダー、ミモレット |

いろんな種類があるよね、いくつか聞いたことがあるよ。
チーズの盛り合わせだけでなく、イタリアンのパスタやピッツァなど、普段から目にする機会がありますよね。
とはいえ、名前だけでは味の想像がつきにくいもの。そこで、サラダづかいに絞って特徴を見ていきたいと思います。
サラダにあうチーズとは?
サラダとの相性がいいのは、この3つです。
- フレッシュタイプ
- ハードタイプ
- 青カビタイプ
フレッシュタイプのチーズ
サラダと相性がいいチーズの1つ目は、フレッシュタイプです。
こちらは、熟成をさせない”フレッシュ”なのが特徴です。熟成すると水分が抜けて味が凝縮される一方、熟成をしないフレッシュチーズは水分を多く含みます。適度にウェットなため、みずみずしさを感じることができます。また、水分を含むことでうまれる柔らかさが特徴です。
生野菜のサラダとは「さっぱり」「すがすがしい」という意味で共通するため、相性がいいです。
ここからは具体的にチーズの種類をあげて紹介します。
カッテージチーズ
フレッシュタイプの1つ目は、カッテージチーズです。

身が固まりきっていないチーズは、スプーンですくえば「ほろり」と崩れます。その特性を活かし、サラダにはふりかけます。

ランダムに散りばめるだけで、サラダはグッと華やかになります。

やわらかな酸味をもつチーズなので、ほんのり甘みのあるトマトとは相性がよいです。(ミディトマトとカッテージチーズのサラダ)
「こなれ感」の出るカッテージチーズは、パーティーシーンのトッピングにも使えます。クリスマスシーズンには、リースをかたどったサラダで使えますよ。
- テーブルが華やかに!クリスマスにぴったりのリースサラダ
チーズ自身が多くの水分を持っていることもあり、食べる直前にサラダへかけるのがポイントです。(時間が経つとぐずぐずになってしまいます)

脂肪分が少なく高タンパクということで、栄養価的に注目されるチーズです。
モッツァレラ
フレッシュタイプの2つ目は、モッツァレラです。

まるっこいひとくちサイズは、ぷっくりと愛らしいです。熱湯でチーズを練り上げるという工程でできる独特な繊維質のチーズで、シコシコとした歯ざわりを楽しめます。

チーズの中ではあっさりとした味わいです。バジルやディルといった、香り高いハーブとあわせるとお互い引き立てあえます。
モッツァレラにバジルとトマトをあわせるカプレーゼは、サラダの鉄板ですね。
- ジェノベーゼソースで作る!即席おしゃれサラダ・カプレーゼ

温めてとろりとするのもいいですが、冷製仕立てで弾力を楽しむのもいいですよ。
ブッラータ
フレッシュタイプの3つ目は、ブッラータです。
モッツァレラが関係したチーズです。モッツァレラのカード(ミルクに菌や酵母の力を利用して固めたもの)とクリームを、練って巾着状にしたカードで包まれています。

モッツァレラの濃厚版で、ぜいたく・クリーミーなあじわいなんです。
ナイフを入れれば「どろり」と崩れるシズル感ゆえに、SNS映えするチーズとして注目が高まってますね。
そう実感したのは、このサラダ。梨にブッラータをあわせ、オリーブオイルなどで味つけされたもの。

友人がもてなしてくれたもので「お店の料理を参考に作ってみた」とのこと。ウケているんだな〜と実感したものです。
濃厚でクリーミーなデザートチーズなので、フルーツにも合う優れものなんですよ。フルーツ入りのサラダを試すなら、はじめの一歩としてもオススメです。
- 見映えもおいしさも!フルーツ入りのサラダ
ハードタイプのチーズ
サラダと相性がいいチーズの2つ目は、ハードタイプです。
こちらは、長時間かけて熟成させたチーズです。固さは熟成の長さ(度合い)によって変わってきます。
パルミジャーノ・レッジャーノ
ハードタイプの1つ目は、パルミジャーノ・レッジャーノです。
牛乳を発酵して作られたハードなチーズです。チーズそのものは硬く、手で切り分けることは困難です。そこで、スリスリと削ったり、薄くスライスして使うのが主流です。

原材料は生乳と食塩しか使われていないということで、発酵の力を利用して風味がどんどん変わるのだなということを実感できるチーズです。

削ると軽やかに舞います。空気を含めば、口に含んだ時にチーズの風味を味わえますよ。葉もの野菜にパルミジャーノ・レッジャーノをからめれば、サラダが風味豊かになります。

ザネッティ(zanetti)のパルミジャーノレッジャーノをよく使っています。
ペコリーノ・ロマーノ
ハードタイプの2つ目は、ペコリーノ・ロマーノです。
こちらは羊の乳からできています。

パルミジャーノ・レッジャーノに比べるとしっかりと塩味があるため、塩系の調味料代わりにもなります。
食塩相当量を見ると、数値としてはっきり表れています。(同じサイズ感のzanetti製チーズを比較)
100g当たりではペコリーノ・ロマーノは4.5g(写真左)に対し、パルミジャーノ・レッジャーノは1.6g(写真右)とあり、3倍近く差があります。


ローマ帝国時代(!)の兵士が携帯したとも言われている、イタリア最古のチーズなんですって。保存性を高めるために塩分が強い、という経緯なんですね。
あっさりみずみずしい野菜より、ケールなどの苦味のある野菜とあわせることでチーズのマイルドさが活きますよ。

- 大人おしゃれなクレソンとケールのサラダ
ザネッティ(zanetti)のペコリーノロマーノをよく使っています。
手でちぎるのはもちろん、包丁を入れるのも力がいるハードチーズは、専用の調理器具で削るのが主流です。それが、グレーターと呼ばれるおろし器です。
すりおろし器とグレーターではおろしやすさだけではなく、削れ方や香りにも差が出ます。(詳しくは以下の記事にまとめています)
- 削りかすが残らない!すりおろしが気持ちいいマイクロプレインのゼスターグレーター【レビュー】
青カビタイプのチーズ(ブルーチーズ)
サラダと相性がいいチーズの3つ目は、青カビタイプです。
こちらは、ハードタイプ同様に熟成したチーズです。

お〜、ニオイが強烈なやつか……!
青カビを植え付けることで独特の風味が生まれ、強烈なニオイゆえに好みが分かれるチーズです。

はちみつをかけて食べるピザ「クアトロフォルマッジ」に入るなど、人気のあるチーズだよ。
内部にはしま模様が刻まれます。マーブル模様や大理石のような模様などといわれますが、青がランダムに入る様子も魅力のひとつですね。

しま模様と同じくランダムにすき間がありますよね。これはチーズの内側にある青カビを育てるための工夫で、わざと空けているんですよ。
ゴルゴンゾーラ
青カビタイプなら、ゴルゴンゾーラです。

青カビ系のチーズは個性を発揮します。強烈な香りは苦手とする方も珍しくありませんが、独自の風味として楽しみ甲斐があるものです。
ゴルゴンゾーラはとにかく存在感を発揮するので、青さのある強い野菜とあわせるのがコツです。個性がぶつかりあうのですが、ブロッコリーは食感もあるのでブルーチーズに負けません。

塩気が強いチーズなので、チーズの量によっては塩味を控えるとよいです。
サラダでのチーズの使い方
おいしさの詰まったチーズは、生かすも殺すも使い方が左右します。
おさえておきたいのは2点です。
- 食べる直前に混ぜる
- チーズ以外はシンプルな味付けにする
食べる直前に混ぜる
チーズの種類にもよりますが、カッテージチーズなどのフレッシュタイプは水分が抜けやすいです。野菜などの他の具材と混ぜて放置しておくと、チーズの水分でサラダがべちゃべちゃになってしまいます。
食べる直前に混ぜましょう。
チーズ以外はシンプルな味付けにする
チーズそのものは旨みの塊です。加えて、塩分濃度の高いものもあります。(ブルーチーズやペコリーノ・ロマーノなど)
「味付けはチーズ」と割り切りましょう。他のサラダ具材・味付けをシンプルにまとめると、バランスのとれた味わいになります。
こちらで紹介した以外にも、チーズを使ったさまざまなサラダを作っています。レシピの参考にどうぞ。

チーズっていっても、さっぱりしたものから濃厚なものまでいろんなものがあるんだね。

野菜中心に、さっぱり食べるもよし。お肉など動物性のものとあわせて、こってり食べるもよし。作りたいサラダにあわせて取り入れてみてね。
【まとめ】サラダにはチーズを活用しよう
この記事では、チーズの特徴とあわせたいサラダについて紹介しました。
- サラダにあうチーズの種類は3タイプ
- フレッシュタイプ
- ハードタイプ
- 青カビタイプ
- 注意したいチーズの使い方は2つ
- チーズは食べる直前に他の具材と混ぜる
(サラダを水っぽくさせないため) - チーズ以外のサラダ食材・調味料はシンプルにまとめる
(チーズの旨みを生かすため)
- チーズは食べる直前に他の具材と混ぜる
こちらの3タイプはスーパーでも手に入れやすいものが多いです。チーズコーナーを覗いたら、興味のあるものからサラダに取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
【関連】チーズ本
1,000種類以上あると言われるチーズを知るには、チーズ全般の基礎知識をおさえておくと把握しやすいです。チーズを学べる本をまとめました。
- チーズ本レビュー【チーズを知るなら読書がおすすめ】
【関連】サラダを格上げするトッピング
チーズをはじめ、プラスワンするとサラダがおいしくなるトッピングをまとめました。
- 使いこなせてる?サラダを格上げするトッピングの選び方
【関連】おいしさを左右するサラダの盛り付け方
チーズを取り入れると、盛り付けの出来ばえも左右します。おいしそうに見える盛り付け方について、まとめました。
- おいしさアップ!4つのポイントでおさえるサラダの盛り付け方
- 抜け感でおしゃれを作れる!初心者でも失敗しないサラダの盛り付け方
コメント