「趣味は一生続けるもの」
こんなふうに、とらわれていたら危険かもしれないという話。
好きなことって

一生、このまま浸っていたい……
と、没頭させる不思議な力がありますよね。
でも、それが「過去の熱狂」に引きずられて
惰性で続けているものだったとしたら……?
というのも、仕事もプライベートも、
やることがどんどん増えると負担になりますよね。
趣味は多くの時間を割くのも事実。
時間と共に落ち着いてくる熱量、自分自身の変化があってもなお

あの人を追いかけなきゃ……
など、こだわり続けてしまう。
趣味って、そういった妙な特性があると感じます。
わたし自身、副業を始めると時間や価値観が変わり、行動も変わるように。
かつて熱中していた趣味に興味を持たなくなりました。
それでも気持ちの折り合いがつかなかった時期がありました。
趣味も変わって当然なんです、そのことをお話しします。
こんなあなたに贈ります。
わたしの趣味〜音楽遍歴と行動変化
わたしの学生時代は、音楽と共に移ろってきました。
大部分を占めていたのが、とある音楽グループでした。
ふとしたきっかけで彼らの音楽にハマり、日ごろから聞くように。
CDの購入はもちろん、音楽番組に出演すればチェック。
ファンクラブに入会するとコンサートツアーには何度も足を運び、ライブのために遠征したことも。
表立って活動しないときも、毎週レギュラー放送されていたラジオ番組を聴く。
ライフワークとして、音楽そのものも彼らの活動も生活に溶け込んでいたのでした。
当時の友人と盛り上がったり、オンラインでつながった友達と交友を広げたり。
ごく限られた人間関係ではあったけど、人のつながりも知りました。
・・・
そうして特定のアーティストに限らず、さまざまな音楽に触れるのが当たり前。
夏はフェスをいくつも毎年のように足を運ぶなど、それはもうどっぷりと音楽にハマっていました。
学生時代の部活動は、音楽系。
演奏する立場としても、深く音楽を楽しんだものです。
さまざまな広がりを見せる「趣味」ってすばらしいですよね。
そんなわたしが、違和感を持ち始めたのは20代も終わりが見えてきた頃。
当時、仕事に嫌気がさしていた私は、本屋に通い詰めていました。
そして、退職。
お金の収支を管理するようになると、ふと気づいたのです。

Apple Music、ぜんぜん聴いてないな……。
月額980円のサブスクサービス。
う〜ん、だってお気に入りのプレイリストがあるし
気の向いたときに好きな音楽聞きたいし……
そんなふうに、契約し続けていたもの。
でも、毎月1,000円というまとまったお金が出ていくわけで。
「今の自分には必要ないな」と思った当時のわたしは、
ムダな固定費としてカットする決断をしました。
そりゃまあ、ためらいも少しはありました。
好きな音楽に限らず、さまざまな音楽に触れる接点が音楽サービスだったから。
でも、実際に解約してみると、案外なんともない。
日常は変わらず、静かに流れていきました。
そして、日ごろから音楽を聴く習慣が無くなっていきました。
そして、転職。
生活自体を見直し、間も無くして副業に本気で取り組むようになると、
生活の重心が変わっていきました。
趣味から離れた理由と行動の変化
あれだけどっぷりハマっていた「音楽趣味」から、なぜ離れていったのか?
その違和感のひとつが、受け身の活動だからでした。
音楽を制作するクリエイティブな趣味は別として、
わたしが楽しんでいたのは「あるものを感じて楽しむ」という形でした。
でもあるとき、能動的な趣味に興味を持つようになったんです。
つまり、自分で何かを「作る」とか「発信する」とか。
たとえば、料理やハンドメイド、文章やSNSコンテンツといった発信活動です。
起業への取り組み、副業の活動と重なり、制作や発信がおもしろく感じるようになりました。
反面、受け身の趣味に違和感を感じるようになったんです。
そうして、趣味のスタイルそのものが変わり、行動の質が変わっていきました。
ライフステージと趣味の変化は、自然な行動変化
振り返ってみると、、、
昔から続けていた趣味との距離感が変わるのは、ごく自然なことだと感じます。
生活の中心に据えるものや時間の使い方、当時の優先事項が変われば
趣味との向き合い方も変わって当然。
わたしの場合、、、
起業・独立に向けた活動が生活の軸になり、自然と趣味に咲く時間やエネルギーが減っていきました。
最初は

好きだったものを手放すなんて……
と、どこか罪悪感や葛藤がありました。
積み上げてきたことを手放す「もったいなさ」みたいなものも。
でも、熱狂できなくなった自分に気付いたとき、「卒業」のサインなんだと思えたんです。
変化を受け入れることで、今の自分にフィットする新しい時間の使い方が見えてくる。
そう感じています。
趣味は「一生続けるもの」じゃなくていい
手放すことは、何かを諦めることじゃありません。
「今の自分にとって必要なものを、自分で選び直すこと」。
「諦め」じゃなく「選択」なんですよね。
だからこそ、過去の自分に縛られなくていい。
いまは副業や仕事に夢中でも、
またいつか、自然と当時の趣味に戻る日がくるかもしれない。
人は変わっていくものだから、その時々の「好き」や「夢中」に
柔軟であっていいと思うんです。
起業・副業をがんばるあなたへ
新しい活動に本気で取り組んでいると、
時間の使い方や日々の行動が大きく変わっていきます。
でも、それはとても自然なこと。
むしろ「ずっと変わらない自分」でいることの方が
不自然かもしれません。
わたしも、趣味を手放すことで気持ちが軽くなったし、
「今」の自分を肯定できるようになりました。
趣味が変わるのは、成長の証。
次のステージへ進んでいます。
「続けなきゃ」と思い込まずに、
自分の「今」に正直になれたら
きっともっと軽やかに進めます◎
あとがき
……とはいえ、今でもふと彼らの音楽を耳にすることがありますよ!
伸びやかな歌声、思いのこもった曲に
変わらずパワーをもらいます。
「身も心も捧げる!」という猛烈な熱量はなくなったけど
原動力であることは間違いありません。
彼らが一線で活躍し続けている姿を見ると、
「わたしも頑張ろう!」と背中を押されるのです。
かまいでした🥗
コメント