
サラダがべちゃっとしちゃっておいしくないな。ドレッシングや調味料の扱い方が悪いのかな?
こんなあなたの悩みに、おこたえします。
- サラダの味つけ よくある失敗
- サラダの味つけの仕方 2パターンと注意点
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。

会社員として働く中、週3回以上はサラダを作って食べており、SNSを通して発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りに関するハウツーやレシピを紹介しています!
サラダの味つけをするとき、調味料はどうしていますか?
調味料えらびだけでなく、混ぜる順番を意識したことある方は少数だと思います。「一気に混ぜちゃえばよくない?」と思いますよね。私もそんなひとりでした。
でも混ぜる「順番」を意識するだけで出来上がりが変わってくるものです。
この記事では、調味料を混ぜる順序とその理由を解説します。
特にこんな方におすすめです。
- サラダがイマイチおいしくない(食べられないわけではないけど)
- べちゃべちゃのサラダになってしまう
- 自宅で作るサラダを、お店で出てくるような仕上がりに近づけたい
サラダの味付け よくある失敗
水っぽくなってしまう
味つけをした後、サラダが水気でべちゃっとしてしまうパターンです。
サラダのメイン食材である野菜から水分が出てしまい、味つけが薄くなってしまったり、野菜本来の新鮮味が味わうことができなくなってしまいます。
油っぽくなってしまう
味つけをした後、サラダがオイルでべたっとしてしまうパターンです。
水気問題がなくとも、油が裏目に出てしまうことがあります。そのひとつがオイリーなサラダ。
他の調味料も含まれているはずなのに、皿の底に沈むなどドレッシングが一体になっていないせいで、油が悪目立ちしてしまうんですよね。

せっかく作ったサラダがダメになっちゃうと、気分が落ちるよね。
これらはいずれも、オイルづかいが肝なんです。高価なものを使わなくとも、扱う順序に気を配ることで改善がはかれます。

どんな点に配慮すべきか、手順を追って見ていきましょう!
サラダの味付け 基本の調味料3つ
順序の説明をする前に、混ぜる調味料について整理しておきます。
サラダの味付けにおいて、ベースとなるのはおもに3つです。

- オイル
- お酢
- 塩
基本的なドレッシングの作り方については、こちらで解説しています。
- たった3つでできる基本ドレッシングの作り方
【ドレッシングづくり】調味料の混ぜる順序
それでは、サラダ用にドレッシングを用意していきましょう。
オイルは最後
ドレッシングにおける、調味料を混ぜる順序は
お酢 → 塩 → オイル
です。
ちなみに、砂糖やしょうゆといった他の調味料を混ぜる場合もあると思います。この場合は、お酢や塩と同じタイミングで混ぜてください。
味を整える調味料は先にあわせます。
ポイントは溶けやすさ
ここでのキーワードは「溶けやすさ」です。
紐解くために、調味料の特性を見ていきましょう。
まず、油と調味料に大別できます。
オイル | 調味料 |
---|---|
オリーブオイル 米油 ごま油 | 塩 お酢 砂糖 しょうゆ 味噌 |
調味料どうしは混ぜやすく、油と調味料どうしは混ぜにくいわけです。
そこで、オイルはあと回しにします。
調味料は、状態に応じてさらに分けてみます。
オイル | 調味料 (液体) | 調味料 (固体) |
---|---|---|
オリーブオイル 米油 ごま油 | お酢 しょうゆ 味噌 | 塩 砂糖 味噌 |
これらの溶けやすさを踏まえると、
調味料(液体) > 調味料(固体) > オイル
これを、基本の調味料に置き換えると
お酢 > 塩 > オイル
一度にすべてを混ぜません。液体のお酢をベースに、溶けにくい塩を混ぜる。最後に、油を溶かしていきます。

常温だと塩はお酢になかなか溶けませんが、オイルよりは親和性がいいです。

その後、混ぜた液体をオイルと混ぜます。ここで乳化した状態を作り出すんですね。
乳化とは、本来は混ざり合わない水分と油が混ざり合う現象のこと
- オイル以外の調味料を混ぜる
- オイルを加えて混ぜる

オイルは最後、と覚えましょう!
調味料を混ぜない味付けと順序

ドレッシングを用意するのなんてめんどくさいな……。サラダに直接かけて食べちゃいたいよ。
こんなこともあろうかと、調味料を直接かける裏技もお伝えします。笑
- オイル → 調味(お酢・塩)
- 調味(お酢・塩) → オイル
オイル→調味
基本的には「オイル→調味」で覚えましょう。
オイル → お酢 → 塩
オイル先行、ドレッシングの混ぜる順序とは逆ですね。
理由は、野菜の水分を閉じ込めるためです。オイルの特性を利用します。
これが逆転してしまうとどうなるでしょうか?塩が野菜に乗ると、ベチャベチャのサラダになってしまうんです。これには、浸透圧という原理が影響しています。
2つの濃度が異なる物質が隣り合うとき「濃度を一定に保とう」という力がはたらく。
そこで生まれるのが「濃度が高いものから低いものに浸透しよう」とする圧力。浸透圧とは、この圧力差のこと
「魚に塩をふっておく」という下処理がありますが、目的のひとつに「魚の余分な水分を引き出す」ことがあります。
これが、野菜においても同じことが起きて、先に塩を振ると本来閉じ込めておくべき野菜の水分が出てきてしまうんですよね。
つまり、役割の違いを踏まえてオイルを先にかけています。
- オイルで野菜をコーティングする
- お酢・塩で調味する

オリーブオイルベースの味つけが好きなので、むしろサラダに直がけする方が好みだったりします。
注意点が1つありまして、砂糖やしょうゆといった他の調味料を混ぜるのなら、直接サラダへかけることをオススメしません。
お酢・塩だけのシンプルな調味に対して、何種類も調味料をサラダへダイレクトにかけるには、サラダの一体感が欠けます。
口へ運んだ時に調味料がダイレクトに感じられることが多く、ただしょっぱい・すっぱいとなってしまうためです。

でも、ドレッシングづくり面倒だわ……。
そうとなれば、食べる前にサラダをざっくりかき混ぜてください。味がサラダ全体に回ります。
混ぜることを踏まえると、平皿よりは深さのあるボウルタイプのうつわがいいですよ。
調味→オイル
例外として「調味→オイル」のパターンがあります。
それは、果肉がしっかりしたトマトやお肉を食べるときです。
トマト自体の旨味が引き出されて、サラダ全体に行き渡ります。
代表例がカプレーゼ。
\ ジェノベーゼソースなら簡単です /
これを葉野菜ベースのサラダでやると、ただべちゃべちゃになるのでやめましょう。
青みのあるきゅうりなどの野菜も、青臭さが引き出されるだけなので向きません。
また、お肉類はそれ自体がしっかりしているため、先に塩で調味しても味がぶれません。

へ〜。塩分の扱いでこんなにも変わるんだね。

そう、よく気づいたね!最後のひと手間でできばえが変わるよ。
【まとめ】調味料の順番を意識してサラダの味付けを操ろう
この記事では、サラダの味つけに関わる調味料を混ぜる順番を解説しました。
- 最後にオイルを加えて混ぜる
- 葉野菜メインのサラダは、最初にオイルをかけて混ぜる(コーティングする)
- 果肉がしっかりしたトマト中心のサラダは、先に塩をかけて旨味を引き出す
塩づかいを意識できると、サラダの出来映えがガラッと変わります。おいしいサラダづくりに活かしてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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