ベーシックなポテトサラダを作ってみたいな。でも、下ごしらえが大変そう……。
こんなあなたの悩みに、おこたえします。
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
サラダの代表格ともいえる、ポテトサラダ。生野菜のサラダが中心の私にとっては作り慣れないおそうざいサラダですが、料理家さんのレシピを参考にすると作ることができました。
しかし、それぞれの工程では初心者さんがつまずきがちな落とし穴がチラホラ。
この記事では、ポテトサラダの作り方をつまづきポイントとあわせて解説します
コツをおさえれば、誰でもおいしいポテサラが作れるようになりますよ。
ポテトサラダとは
じゃがいもが主役、マヨネーズベースのサラダ
ポテトサラダとは、マヨネーズをベースとしたじゃがいものサラダです。
ルーツは、モスクワのオリヴィエシェフが生み出したというオリヴィエサラダ(Salat Olivye)。
1860年代に考案したとされますが、日本で普及するのはしばらくしてから。キユーピー社が1925年にマヨネーズを製造、一般家庭に広がってから発展していったことが想像できます。
「ポテサラ」の相性があることからも、多くの人に親しまれていることがわかりますよね。
ポテトサラダの具材
ポテトサラダに含まれる具材は、この4つが王道です。
- きゅうり
- 玉ねぎ
- にんじん
- ハム
この4種類に落ちついているのは、それぞれに役割があると解釈できます。
食感重視のきゅうり
キレのいい食感を生み出すのがきゅうり。
大半がイモで構成されるポテトサラダは、モサモサと重たい印象になりがちです。そこに「シャキッ」と違った食感を加えてくれます。
ほどよい辛みの玉ねぎ
辛味をプラスするのが、玉ねぎ。
マヨネーズベースのポテトだけでは、全体的にあまったるくなります。そこにネギならではの辛味をプラスしてくれるんですよね。半分は生の状態で加えれば、食感のアクセントもプラスされます。
彩りのにんじん
にんじんはポテトサラダに花を添えてくれます。
あじわいだけではなく、食欲をかき立てられる彩りも大切です。
お弁当にはミニトマトを添えるように、ポテトサラダには赤みのにんじんです。
また、根菜であるにんじんはじゃがいもとは違った甘みをプラス、奥行きを出してくれます。
コクを出してくれるハム
コクを出してくれるのがハムです。
ここまでは野菜つづきでしたが、コクを出してくれるのが動物性のタンパク質です。
そのままでもおいしいハムは、ポテトサラダに旨みが入ります。野菜だけでも成立するものの、違った方向性が加わることでグッとおいしくしてくれます。
- さまざまな食材を入れることで、バランスのとれたおいしいポテトサラダができる
- 五味のバランス(おもに甘味・辛味・旨味)
- 五感をくすぐる(おもに食感)
食材それぞれに役割があるんだね。
うん。さっそく、ポテトサラダを作ってみよう!
ポテトサラダの作り方(レシピ)
ポテトサラダを作ってみましょう。
- 材料
- 作り方の流れ
- 作り方
の順で見ていきます。
ポテトサラダの材料(2〜3人分)
ポテトサラダの作り方(流れ)
取りかかる前に、まずは流れをおさえましょう。ポテトサラダ作りは工程が多いため、ノープランで作り始めると1時間を過ぎてしまいます。
ポイントは2つです。
1つ目は、下ごしらえを並行して行うことです。
- カット
- 下ごしらえ(塩もみ・加熱)
そのあと、マヨネーズと共に混ぜるとできあがります。
具材ごとにまとめたのが、こちら。
もう1つのポイントは、時間のかかるものから取りかかることです。
しばらく茹でるじゃがいもや、塩もみするきゅうりです。待っている間に、残りの具材をさばいてしまいましょう。
加熱の手段は、茹で・蒸し・レンジなどいくつかあります。茹でるだけ、レンジだけなど手段を1つに絞ってしまうと待ち行列ができてしまうため、茹でとレンジアップの組み合わせで時短をはかります。
ポテトサラダの作り方(詳細)
食材の下ごしらえ
じゃがいも
- じゃがいもを、鍋で茹でる
じゃがいもは皮付きのままで、常温のお水の中へ。じゃがいもがひたるくらいの量を入れたら、火にかけます。
じゃがいもの量やサイズにもよりますが、中サイズ3個であれば25〜30分ほど。竹串がすーっと入るのが茹で上がりの目安です。ここで茹でがあまいと、じゃがいもがほぐせません。
- 茹で上がったら、熱いうちにじゃがいもの皮をむく
茹でたてのじゃがいもは、皮がぺろりとむけます。ただ、熱々なのでやけどに注意です。
竹串やフォークで片手で刺して支えながら、もう片方の手でキッチンペーパー越しにむくとスムーズです。
- じゃがいもを崩す
こんぼうなどで叩くとすべりやすいので、小刻みにおしつぶしてください。
ポイントはつぶしすぎないことです。つぶしすぎると元には戻らないので、「ひとくちで食べるには荒いかな?」と思うくらいでちょうどいいでしょう。
- じゃがいもが熱いうちに、下味をつける。調味料を次の順番で入れながら、混ぜていく
きゅうり
- 輪切りにする
- 塩もみで余分な水分を切る
塩をひとつまみ・水を少し加えて(小さじ1ほど)、塩水がきゅうり全体に均等に行き渡るようにします。
10分ほど経ったら、かたく絞って水を切ります。
にんじん
- 半月切りにする
にんじんの繊維を断ち切るため、固いにんじんもやわらかく食べることができます。
- レンジであたため
600W1分を目安に、生っぽい固さが残っているようであれば30秒ずつ追加で加熱します。
玉ねぎ
- 薄切りにする
方向は繊維に沿った形です。(玉ねぎの芽が伸びる方向)
繊維に沿うことで、食感を残すことができます。
- レンジであたため
600W1分を目安に、生っぽい硬さが残っているようであれば30秒ずつ追加で加熱します。
ハム
- 短冊切りにする
- 切ったハムをほぐす
ハムに限らず具材はほぐしますが、ハムは特に塊になりやすいです。切り終わった時点でやさしくほぐしてあげます。
具材をあえる
下味をつけたポテトと、下ごしらえをした野菜、マヨネーズ(大さじ6)を入れて混ぜていきます。
- 具材の水分を拭き取る
水気があると、べちゃべちゃで味のぼやけたサラダになってしまいます。余分な水気は、しぼってキッチンペーパーなどで拭き取ってください。
盛り付ける
- お皿に盛りつける
具材が固まると彩り、味わいでかたよりが出てしまいます。8割をお皿に盛りつけたら、残りの2割は色(具材)を散らすように盛ります。
【めしあがれ!】ポテトサラダのできあがり
お疲れさまでした。さっそくいただいてみましょう!
昼なら……ポテサラそのままで
どんとかまえるポテトサラダ。
箸ですくいとってみると、ポテトと他の具材が一体となって口に運ばれます。パクパクと食べちゃう、箸がすすむのは、あっさりとした仕上がりだからでしょうか。
スーパーのポテトサラダだと、万人ウケする甘い味付けだったり、やたらねっとりしていたりするもの。それらと比べれば、軽く感じます。
夜なら……お酒にあう形で
ディナータイムであれば、他のメインメニューに負けない存在感を出したいですよね。お酒のあてとしても、しっかりした味付けがよしです◎
ひと手間かけたいのは、仕上げの黒こしょう。「ガリッガリッ」と10回も降らせば、風味がプラスされてポテサラの旨み・甘みが引き立ちます。
盛り付けだって大胆に。
思いっきり高さを出して、気分を上げちゃいます。
ポテトサラダを盛りつけるお皿選び
モノトーンの食器にあわせる
ポテトサラダ自体が親しみやすく、やわらかい印象があります。角度を変えると幼い印象にも受け取れるため、濃い色合いのネイビーやブラックにあわせれば引き締まります。
万能のホワイトであれば、澄んだ青みのあるホワイトより、温かみのあるオフホワイトの方がポテトサラダの雰囲気とあいますよ。
食材と食器の色ペアリングを楽しむ
食材の色と食器の色をペアリングさせて、こなれ感をアップさせるのもおしゃれです。
ニンジンやハムのピンク系、きゅうりのグリーン系などですね。
ポテトサラダ自体がカラフルなので、あらゆる色にあわせやすいです。
色もののお皿がなければ、こんな組み合わせでもOKです。
- ガラスの器に盛り付け
- 色物のテーブルウェアにあわせる(ランチョンマット、ナプキン)
ポテトサラダのトッピング
食感をプラスしてくれるもの
ポテトサラダは全体的にしっとりしたサラダです。
ときどき、きゅうりや玉ねぎがシャクシャクしますが、食感が単調になりがちです。そこで、異なる食感を足すと広がりが出ます。
たとえば、フライドオニオンやベーコンがありますね。
色合いや旨みも足されるので、よりにぎやかなサラダになりますよ。
【まとめ】王道のポテトサラダを作ってみよう
この記事では、基本のポテトサラダづくりを紹介しました。
手間ひまかけたら、必ずおいしくなります!まずは基本をおさえて、食卓に加えてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ポテトサラダの参考レシピ
坂田 阿希子さん著「サラダ教本」
「ベーシックなポテトサラダ」のレシピを参考にさせていただきました。
日本国内では王道の一皿から、各国の変わったものまで100種類のサラダレシピが載っています。
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