
野菜だけのサラダじゃあっさりだから、チーズでも入れてみたいな。
でも、種類が多すぎてどれを選んだらいいか、わからないんだよなぁ……。
こんなあなたの悩みに、おこたえします。
- サラダにあうチーズの種類
- チーズを使ったサラダ例
- 注意したいチーズの使い方
- チーズ入りサラダに合う飲み物
ナビするのは、サラダに夢中な「かまい(@kamaivege)」です。

会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
料理のメインになるだけではなく、華を添えてくれるのがチーズの存在です。
サラダとかけ合わせることで、グッと魅力が増す組み合わせの法則がわかってきました。
この記事では、生野菜のサラダにあわせたいチーズを紹介します。
チーズ好きのあなたは、サラダでの楽しみ方を知るきっかけに。
サラダ作りに凝りたいあなたは、バリエーションを増やせますよ。
▼ 成城石井で買えるチーズ・おつまみはこちら
チーズの種類
作り方・熟成しだいで多様
はじまりは紀元前から……!
数千年の歴史を誇るチーズは多彩。
チーズにもさまざまな分類がありますが、
代表的なのは作り方や熟成の仕方によるものです。
一例として、チーズの状態に応じてグルーピングするとこんな5分類になります。
チーズの種類 | 代表的なもの |
---|---|
フレッシュタイプ | クリームチーズ カッテージチーズ モッツァレラ |
白カビタイプ | カマンベール |
青カビタイプ | ゴルゴンゾーラ |
セミハードタイプ | ゴーダ |
ハードタイプ | パルミジャーノ・レッジャーノ チェダー ミモレット |

いろんな種類があるよね、いくつか聞いたことがあるよ。
チーズの盛り合わせだけでなく、イタリアンのパスタやピッツァなど。
普段から目にする機会がありますよね。
とはいえ、名前だけでは味の想像がつかないですよね。
そこで、サラダづかいに絞って特徴を見ていきたいと思います。
サラダにあうチーズとは?
私的見解になりますが!
サラダとあわせやすいチーズは、この3タイプです。
- フレッシュタイプ
- ハードタイプ
- 青カビタイプ

それぞれの特徴と手に入りやすいチーズを見ていきましょう!
フレッシュタイプのチーズ
サラダと相性がいいチーズの1つ目は、フレッシュタイプです。
こちらは、熟成をさせない”フレッシュ”なのが特徴。
熟成すると水分が抜けて味が凝縮される一方、熟成をしないフレッシュチーズは水分を多く含みます。
適度にウェットなため、みずみずしさを感じられます。
また、水分を含むことでうまれる柔らかさが特徴です。
生野菜のサラダといえば、やはり「さっぱり」「すがすがしい」。
そんな共通点があって、相性がいいです。

チーズ名でいうと、どんなものがあるの?
ここからは具体的にチーズの種類を紹介します。
カッテージチーズ
フレッシュタイプ1つ目は、カッテージチーズです。

身が固まりきっていないチーズは、スプーンですくえば「ほろり」と崩れます。
その特性を活かし、サラダにはふりかけます。

ランダムに散りばめるだけで、サラダはグッと華やかになります。

やわらかな酸味をもつチーズなので、ほんのり甘みのあるトマトとは相性がよいです。
(ミディトマトとカッテージチーズのサラダ)
「こなれ感」の出るカッテージチーズは、パーティーシーンのトッピングにも使えます。
クリスマスシーズンには、リースをかたどったサラダで使えますよ。
チーズ自身が多くの水分を含むため、
食べる直前にサラダへかけるのがポイントです。

脂肪分が少なく高タンパクということで、栄養価的に注目されるチーズです。
モッツァレラ
フレッシュタイプ2つ目は、モッツァレラです。

熱湯でチーズを練り上げてるんですよ!
その工程で生まれる繊維質、そして独特の食感。
シコシコとした歯ざわりを楽しめます。
まるっこいひとくちサイズは、ぷっくりと愛らしい♡

チーズの中ではあっさりとした味わい。
バジルやディルといった、香り高いハーブとあわせるとお互いを引き立てます。
モッツァレラにバジルとトマトをあわせる カプレーゼ は、サラダの鉄板ですね。

温めてとろりとするのもいいですが、冷製仕立てで弾力を楽しむのも◎
ブッラータ
フレッシュタイプ3つ目は、ブッラータです。
モッツァレラの親戚です。
というのも、モッツァレラのカード(ミルクに菌や酵母の力を利用して固めたもの)とクリームを練って作られます。
それらを、巾着状にして包むというユニークなチーズです。

モッツァレラの濃厚版!
ぜいたく・クリーミーなあじわいなんです。
ナイフを入れれば「どろり……」!
崩れるシズル感ゆえに、SNS映えするチーズとして注目が高まってますね。
そう実感したのは、このサラダ。
梨にブッラータをあわせ、オリーブオイルなどで味つけされたもの。

友人がもてなしてくれたもので「お店の料理を参考に作ってみた」とのこと。
ウケているんだな〜と実感したものです。
濃厚でクリーミーなデザートチーズなので、フルーツにも合う優れものなんですよ〜。
フルーツ入りのサラダ を試すなら、はじめの一歩としてもオススメです。
生クリームをモッツァレラで包むという特性上、賞味期限が短いのが欠点。
しかし最近では冷凍で鮮度を保つものもあり、活用の場は広がっています。
ハードタイプのチーズ
サラダと相性がいいチーズの2つ目は、ハードタイプです。
こちらは、長時間かけて熟成させたチーズです。
熟成度が進むほど濃厚になっていくため、塊で食べるというよりは
サラダに調味料・トッピング的に合わせるのが向いています。
固さは熟成の長さ(度合い)によって変わってきますよ。
パルミジャーノ・レッジャーノ
ハードタイプ1つ目は、パルミジャーノ・レッジャーノです。

牛乳を発酵して作られたハードなチーズです。
原材料は、生乳と食塩のみ!
発酵の力を利用して「風味がどんどん変わるんだな〜」なんて実感できるチーズです。

チーズそのものは硬く、手で切り分けることは困難……。
そこで、スリスリと削ったり、薄くスライスして使うのが主流です。
削ると軽やかに舞います。
空気を含めば、口に含んだ時にチーズの風味を味わえますよ。
葉もの野菜にパルミジャーノ・レッジャーノをからめれば、サラダが風味豊かになります。

ザネッティ(zanetti)のパルミジャーノレッジャーノをよく使っています。
ペコリーノ・ロマーノ
ハードタイプ2つ目は、ペコリーノ・ロマーノです。

こちらは羊の乳からできています。
パルミジャーノ・レッジャーノに比べるとしっかりと塩味があるため、塩系の調味料代わりにも。
食塩相当量を見ると、数値としてはっきり表れています。
(同じサイズ感のzanetti製チーズを比較)
100g当たりでは
- ペコリーノ・ロマーノは4.5g(写真左)
- パルミジャーノ・レッジャーノは1.6g(写真右)
とあり、3倍近く差があります。


ローマ帝国時代(!)の兵士が携帯したとも言われる、イタリア最古のチーズなんですって。
保存性を高めるために塩分が強い、という経緯なんですね。
あっさりみずみずしい野菜より、ケールなどの苦味のある野菜と合わせてみて!
チーズのマイルドさが活きますよ。

ザネッティ(zanetti)のペコリーノロマーノをよく使っています。
包丁を入れるのも力がいるハードチーズ。
専用の調理器具で削るのが主流です。
それが、グレーターと呼ばれるおろし器です。
すりおろし器とグレーターではおろしやすさだけではなく、削れ方や香りにも差が出ます。
するする削れるマイクロプレインのグレーター は、以下の記事にまとめました。
青カビタイプのチーズ(ブルーチーズ)
サラダと相性がいいチーズの3つ目は、青カビタイプです。
こちらは、ハードタイプ同様に熟成したチーズです。

お〜、ニオイが強烈なやつか……!
青カビを植え付けることで独特の風味が生まれ、強烈なニオイゆえに好みが分かれるチーズです。
塩味も強くて、インパクトは抜群!

はちみつをかけて食べるピザ「クアトロフォルマッジ」に入るなど、人気のあるチーズだよ。
内側には、青カビの模様が現れます。
マーブル模様や大理石のようだといわれますが、美しい柄も魅力のひとつですね。

しま模様と同じく、ランダムにすき間がありますよね。
これはチーズの内側にある青カビを育てるための工夫で、わざと空けているんですって。
ゴルゴンゾーラ
青カビタイプなら、ゴルゴンゾーラです。

青カビ系のチーズは個性を発揮します。
強烈な香りは苦手とする方も珍しくありませんが、独自の風味として楽しみ甲斐があるものです。
ゴルゴンゾーラはとにかく存在感を発揮するので、青さのある強い野菜とあわせるのがコツです。
個性がぶつかりあうのですが、ブロッコリーは食感もあるのでブルーチーズに負けません。

塩気が強いチーズなので、チーズの量によっては塩味を控えるとよいです。
サラダでのチーズの使い方
おいしさの詰まったチーズは、生かすも殺すも使い方が左右します。
この2点をおさえておきましょう!
- 食べる直前に混ぜる
- チーズ以外はシンプルな味付けにする
みずみずしいチーズは食べる直前に混ぜる
みずみずしいチーズとサラダは、食べる直前に混ぜましょう。
水分量の多い野菜は、食材や調味料を混ぜた瞬間にダレやすいから。
みずみずしいチーズといえば、フレッシュタイプのチーズです。
- カッテージチーズ
- モッツァレラチーズ
- ブッラータチーズ
生野菜メインのフレッシュなサラダでは、食べるタイミングでチーズを混ぜましょう。
チーズ以外はシンプルな味付けにする
チーズ以外の味付けはシンプルにしましょう。
チーズそのものは、旨みの塊だから!
活かさないともったいないですよ〜!

うーん、モノ足りないな……
と感じるなら、たいていは塩分です。
塩を振ってみましょう。
ただし、もともと塩分濃度が高いものもあります。
- ブルーチーズ
- ペコリーノ・ロマーノ
「味付けはチーズ」と割り切りましょう。
他のサラダ具材・味付けをシンプルにまとめると、バランスのとれた味わいになりますよ。
こちらで紹介した以外にも、チーズを使ったさまざまなサラダを作っています。
レシピの参考にどうぞ。
チーズ入りサラダに合う飲み物
トーンを合わせると食事の深みが増す
チーズといえば、ワインなど飲み物とたしなむことが多いですよね。
サラダにおいても飲み物までコーディネートできると、食事の深みが増します。

えっ、なんか難しそう……。
いえいえ、簡単です!ポイントは、トーンを合わせることです。
さっぱりしたチーズ・サラダには、さっぱりした飲み物を。
コクのあるチーズ・サラダには、コクのある飲み物を合わせます。
チーズのタイプ | 飲み物のタイプ | 例 |
---|---|---|
フレッシュタイプ (さっぱり) | さっぱりした飲み物 | 白ビール 白ワイン 飲むお酢 |
ハードタイプ (濃厚) | しっかりした飲み物 | クラフトビール (エールなど) |
青カビタイプ (コク) | コクのある飲み物 | 黒ビール 赤ワイン |
「トーンの合うものをあわせる」ことさえ覚えておくといいです。
口の中であわさったときに広がる香り・味わいが倍増しますよ。
さっぱりした生野菜サラダに合う飲み物 については、こちらにまとめました。

フレッシュタイプのモッツァレラやカッテージチーズ入りのサラダ向けのものをまとめてます。

チーズっていっても、さっぱりしたものから濃厚なものまでいろんなものがあるんだね。

野菜中心に、さっぱり食べるもよし。
お肉など動物性のものとあわせて、こってり食べるもよし。
作りたいサラダにあわせて取り入れてみてね。
まとめ
サラダには多様なチーズを活用しよう
この記事では、チーズの特徴とあわせたいサラダについて紹介しました。
- サラダにあうチーズの種類は3タイプ
- フレッシュタイプ
- ハードタイプ
- 青カビタイプ
- 注意したいチーズの使い方は2つ
- チーズは食べる直前に他の具材と混ぜる
(サラダを水っぽくさせないため) - チーズ以外のサラダ食材・調味料はシンプルにまとめる
(チーズの旨みを生かすため)
- チーズは食べる直前に他の具材と混ぜる
- チーズ入りサラダに合う飲み物
- チーズ入りサラダと飲み物のトーン(コク・香り)を合わせるといい
こちらの3タイプはスーパーでも手に入れやすいものが多いです。
チーズコーナーを覗いたら、興味のあるものからサラダに取り入れてみてくださいね。
かまいがお届けしました🥗
関連記事
チーズ本
1,000種類以上あると言われるチーズを知るには、チーズ全般の基礎知識をおさえておくと把握しやすいです。
チーズを学べる、チーズ本 をまとめました。
サラダを格上げするトッピング
チーズをはじめ、プラスワンするとサラダがおいしくなる トッピング をまとめました。
おいしさを左右するサラダの盛り付け方
チーズを取り入れると、盛り付けの出来ばえも左右します。おいしそうに見える盛り付け方について、まとめました。
コメント