サラダにおけるニンジンって、報われないよなって思うんです。
街中で出くわすのは、スライサーで細切りした生の姿。なんのためかと思えば、きっと彩なんですよね。その点、お弁当のプチトマトでしょうか。いるだけでいい存在、それはそれで確固たるポジションを取っているんですけどね。
彩もいいですが、ニンジンの良さを引き出すには「熱」がキーポイントです。
フライパンでさっと「炒める」。
スープに沈めて「煮る」。
じっくりと「揚げる」。
手間を惜しんでサラダでは生食にこだわってきた私ですが、ニンジンに限っては熱を入れた方が圧倒的においしいということを痛感しています。本来の甘みが引き出されるんですよね。
そこで、今回はショウガと炒めてみました。
生ニンジンにはシャキッとしたレタスが似合うかもしれませんが、火入れしたニンジンにはなにがいいだろう?すると、お疲れ気味のサンチュがいらっしゃいました。(食べどきって難しいです…)
そんな、おばんざい的なサラダです。
食材たち
食材:ショウガ・ニンジン・紫たまねぎ・サンチュ
調味料:米油・酒・しょうゆ・酢・塩・黒こしょう
作ってみます
野菜を用意する
- ニンジン:細切り
- サンチュ:ひとくちサイズにカット
- 紫たまねぎ:切って半日以上、放置しておく(辛みを飛ばす)
時間がない場合、水にさらす
- ショウガ:細切り
ニンジンを炒める
- 油にショウガを入れて火を入れる
- 弱火でクツクツ、ショウガの香りを油にうつすイメージで熱する
- ニンジンを入れて炒める
- 塩をふりかける
野菜を混ぜる
- 炒めたニンジンを引き上げる
- サンチュ、たまねぎを加えてざっくりあえる
- お酢、しょうゆを入れてざっくり混ぜる
- 黒こしょうをガリガリ
盛りつける
- こんもり盛りつける
いただきます
ニンジンを単に炒めるだけでも、甘みが引き出されて1ランクアップ。ショウガの風味もあって、さらに1ランクアップ。生の野菜では出せないひと手間に、納得の一皿でした。
マゼンダ・オレンジ・グリーンのポップなカラーリングは、和のうつわと合わせることで大人のおつまみに変身です。お酢の酸味がショウガの和らいだ刺激と相まって、沁みます。
しんなりしたサンチュが控えめに食感を残す中、やや柔らかくなったニンジンと共に威勢のいいたまねぎが歯にあたります。三人のバランスが心地よいです。
ごちそうさまでした。
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