職場と自宅の往復だけで、1週間が終わる。
誰かと深く話すこともなく、気づけばまた月曜日──
「このままで、あと10年も20年も続けるのかな……」
そんな漠然とした不安に、飲み込まれそうになっていました。
こんな経験ありませんか?
わたしは30歳が見えてきたころから、不安に押しつぶされそうになることが日ごとに増えていきました。

あー、なんのために生きてるんだろ……
周りは結婚ラッシュだけど、さほど結婚・恋愛に興味が持てない。
かといって、生活の大半を占める今の仕事には、まったくやりがいを感じない。
楽しくもない仕事で、40代、50代…と年を重ねていく。
そんな未来を想像するだけで、気が遠くなりました。
そんなとき、ふと見つけたのが「自由に生きる」という言葉でした。
それだ。
わたし、自由を求めてたんだ──
でも現実は、自由とは真逆の働き方。
毎月の生活費を稼ぐために、心をすり減らして働き続けていたのです。
立ち止まって考えてみると、
その足かせになっていたのは、つかみどころのない「お金の不安」でした。
前置きが長くなりました、かまいと申します。
会社員という「雇われ」を卒業することを夢見て、少しずつ行動を始めている30代OLです。
今では、自分らしい自由な暮らしに一歩ずつ近づいています。
この記事では、わたしがどうやって不安と向き合い、自由への一歩を踏み出せたのかお話します。
特に、こんな人にお役に立てるかと思います。
もし、あなたも同じような不安を感じていたら──
わたしの体験が、少しでもヒントになればうれしいです。
「自由に生きたい」と願った私を、ずっと縛っていたものの正体
「自由に生きたい」
そう思っているはずなのに、なぜか動けない。
その理由を深掘りしてみると、たどり着いたのは 「お金の不安」 でした。
手放せない、辞められない
なぜ私は、今の仕事を辞めるという選択肢が持てなかったのか。
少しずつ整理してみると、こんな構図が見えてきました。
自由に生きたい
→ でも、自由にはお金が必要
→ そのお金は、今の本業からしか得られていない
→ だから、会社を辞める=収入ゼロ=自由どころか生きていけない
結果、心では自由を求めていながら、
現実では、会社の給料にどっぷり依存していたのです。
だから、「辞める」ってことを選択肢から無意識に外していたのでした。
「いくら必要なんだっけ?」
もうひとつ、大きな問題がありました。
それは「そもそも、いくらあれば生きていけるのか?」がまったく分かっていなかったこと。
不思議な話ですが、当時の私はお金の不安に飲み込まれながらも、
「具体的にいくら必要なのか」を考えたことすらなかったんです。
結果、漠然とした不安だけが心にずっと居座っていました。
怖くて見なかった「お金」と、はじめて正面から向き合った日

まー、お金なんて足りてるよ。預金も増えてるんだから、月々はたぶん黒字でしょ。
当時のわたしは、そんなふうに「なんとなく」済ませていました。
月々いくらかかっているか、分かっていなかったのです。
週3で飲み歩くのが当たり前。
そこそこ派手に使っていたので、内心「現実を知るのが怖い」と思っていたのも事実です。
しかし「漠然とした不安」という大ボスには、目をつぶっていては勝てません。
まずは自分の収支とちゃんと向き合うことにしました。
1か月記録する
収入はシンプルです。毎月の給料を確認するだけ。
問題は支出でした。

さて、わたしはいったい、月にいくら使っているんだろう?
まずは1か月間、支出をすべて記録してみました。
使ったのは、無料で使える家計簿アプリ「マネーフォワード」。
- 固定費
- 変動費(とくに飲食系)
一つひとつを、漏れなく入力していきます。
年換算してみる
すると、毎月の生活コストが見えてきました。
- 固定費(家賃・通信・光熱費など):13万円
- 変動費(食費):計 11万円
- 食費:5万円
- 交際費:4万円
- 日用品・服・コスメ:2万円
合計して24万円、、、
つまり「月25万あれば、私は今と同じ生活ができる」という事実に気づいたのです。
これを1年分で計算すれば、300万円。
こうして、リアルな数字が弾き出されたんです。
300万円って……
あらためて口座を見てみると──
この300万円、すでに貯金で余裕クリアできていました。

もう退職しても、生きていけるじゃん
その瞬間、ずっと重たかった足かせが、スッと外れた気がしました。
「数字」が見えたとき、視界がひらけて自由も見えた
ふわっとした不安の正体は、「知らない」ことでした。
ちゃんと知って、ちゃんと向き合えば、不安は「解像度の高い判断材料」に変わってくれる。
あのとき初めて、心の引っ掛かりが取れたんですよ。
いままで気にかかっていた存在「お金」、そしてわたし自身の「生活」と向き合う。
それは、他の誰でもない私にしかできないことでした。
まとめ
「お金の不安をなくす」のは、まずは自分自身の生活と向き合うって話でした。
これ、実はすごく地味な作業です。
レシートを引っ張りだして、ひとつひとつ書き出していく作業。
100円のお茶の1本はもちろん、移動にかかった180円の電車代だって対象です。
だから、慣れてないとイライラしたり、「めんどくさ!」ってイヤになったり。
これって当然です。
でも、自由のためにやるプロセスだって思えば、ちょっと違った気持ちで取り組めるようになる。
実際に、自由の輪郭がぼんやりと見えるようになった気がしてます。
「仕事辞めたい」と思ったことがあるあなたへ。
まずは、【自分の生活にいくら必要か】を、紙に書いてみてください。
それだけでも、不安が「選べる未来」に変わるかもしれませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
かまいでした。
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