「ニオイが気になる……」
そうして疲れちゃうなんて経験、ありませんか?
私も昔は、そんな1人でした。
花などの植物、せっけんや柔軟剤の香りすら苦手で、常に「無臭」を求める日々。

でも、なんだかおかしい……。
だってニオイによっては楽しめることもあるんです。
料理の香りや好きな人の匂いなど、むしろ好むことも。
矛盾してるってー!
そうやって嗅ぎ分けちゃう「敏感さ」を自覚して向き合ううちに、
嫌なニオイとも上手に付き合えるようになりました。
この記事では、HSP気質で嗅覚が敏感な私の体験をもとに、
日常での工夫や克服法をシェアします。
同じようにニオイに振り回されがちなあなたへ、ヒントにしていってください!
苦手だったニオイとHSP体質
私が特に気になってしまうのは、人の体臭や生活臭です。
- ワキガや汗の匂い
- 生乾きの洗濯物
- タバコのニオイ
字面を見ただけでも「おえっ」としちゃう、、、
まあ、たいていの人は嫌がるやつです。

では、こんなニオイってどうですか?
- 香水のニオイ
- 柔軟剤のニオイ
世間で「いい香り」とされる部類。
私にとっては、これも苦手でした。
女子高生のころは、みんなオシャレに敏感です。
「いいニオイだね〜!なんの柔軟剤?」
「私も気になる!なんの香水?」
なんて、女子同士だと話で盛り上がりがち。
量も考えず、パシャパシャ吹き付ける彼女ら……。
「ほんと勘弁してよ〜、、、」ってぐったりしてました、、、
果てには、柔軟剤は使わないという選択も決めて、もう何年も使ってません。
とにかく「無臭」を求めていました。
でもね……
そうはいっても、現実にはニオイって避けられないんですよね。
無理にガマンしても、ストレスが膨らんでいくだけでした。
好きな匂いと楽しめる嗅覚
食事に関するニオイは、また別の話。
人より敏感に感じられる分だけ、楽しめることもありました。
昔を振り返ると、もっとも古い記憶がこれ。
「くさや」という干物です。
伊豆諸島で製造されるご当地ものなんですが、「臭い」と揶揄される独特のニオイがあります。
父「ほれ、たべてみ」
私「うーん……(もぐもぐ)(悪くない……)」
母「くっさ!もう、やだ〜」
と、小学生にして珍味の指導が始まりました。
おそらく、これで耐性がついて酒飲みルートがスタートしたんだろうな。
ほかにも
- 納豆
- ニンニク
- ブルーチーズ
など、好き嫌いが分かれる食べ物は、抵抗なく食べられたんです。
好きなニオイというとね、ちょっとまた路線が変わるんですが
好きな人の匂いを嗅ぐのが好きだったりして……
(この流れで話すと変な感じですが、、、笑)
匂いの感じ方には明らかに好みの差があることに気づきました。笑
敏感さをネガティブだけで捉えるのではなく、楽しめる部分もある。
そうやって自覚できるようになったのは、大きな変化でした。
ニオイとの付き合い方・克服法
ニオイに対する抵抗が顕著だったのは20代の頃……。
日常生活の中で、柔軟剤や石鹸の匂いすら苦手で、とにかく「無臭」を求めていました。
イヤだイヤだと思っても、生きてる以上は「ニオイ」からは逃れられない。
そこで、さまざまな対処法を編み出しました。
守りの対処
- 日ごろから適度な清潔を保つ
- 快適な距離感を意識する
日ごろから適度な清潔を保つ
自分の身につけているもの
自分の取り巻く環境
どうにかできる範囲は、キレイにしていけばニオイも無臭に近づきます。
部屋が淀んでいたら、掃除機をかけて換気!
洗濯物の生乾きが気になれば、煮沸!
掃除、入浴、着替えなど、清潔を保てばニオイはおさえられます。
▼ 生乾き臭を煮沸で無臭にする方法
▼ 悪臭の元!生ゴミの対処法
快適な距離感を意識する
ただ、洗い流せるものには限りがある!
ということで、適度に距離を取ることを意識しました。
ニオイを強く発している場所からは距離をとったり、近づかないようにしたり。
距離を取れないときはマスクで遮断して感覚を和らげたり。
一方で、大丈夫なニオイもあるわけです。
料理の香りや自然の匂い、好きな人の匂いなど、好意的に感じられる匂いには距離を近づける。
こうやって、「距離感をコントロールできている」という感覚が余裕につながるんですよね。
▼ 人とニオイが集まる通勤電車とおさらばした話
攻めの対処
- 時に「NO」を示して環境を改善する
- 苦手なニオイも徐々に受け入れる
時に「NO」を示して環境を改善する
距離をとるにも限界はあって。
職場など、さまざまな人がいるときはコントロールが難しいですよね。
でも、ニオイが気になるのはあなただけなんでしょうか?
もしかして他に困っている人もいるかも?
だから、同僚の柔軟剤や香水のニオイがキツいと感じるなら、同僚(できれば上司)に相談してみる。
「ちょっと、ニオイが気になりませんか?」
同じように感じているかもしれません。
あなた自身が過敏に感じてしまうのなら、席を離してもらうなど配慮できるかもしれません。
大事なのは、自分を含むみんなのために改善すること。
個人を攻撃するわけではないし、攻撃はしちゃいけないですね。
はっきり言わなくとも、パフォーマンスに影響してしまうなら「NO」と示すのも1つの手段です。
苦手なニオイも徐々に受け入れる
いろいろと対処を考えてきましたが、結局のところ世の中にはニオイがつきもの。
無理に避けようとしても限界があります。
そこで、行き着いたのがね……。
ここまできたら、抗っても仕方ないよなって境地でした。
好きも苦手も、存在するから仕方ない。
ありのままを受け入れるしかない。
そんな見方でした。
すると、徐々に変わっていったんですよ。
5年くらいの月日は経ちましたが、当時を思うと「過敏に反応しすぎてたかな」とも思います。
やっぱり苦手なニオイもあるんですけど、人間の鼻って慣れるんですよね。
克服とまでは言わないけれど、「イヤだ!」って感じじゃなくて、なんとも思わなくなったというか。
(言葉にするのが難しいですが、、、!)
過度に反応しなくなった気がします。
敏感さを自覚しつつ、さまざまな対処法を用意することで
日常生活のストレスが大幅に減っていきました。
嗅覚が敏感な人へのヒント
嗅覚が敏感であることは、一見「生きづらい」と感じるかもしれません。
でも、敏感だからこそ楽しめるニオイや感覚もある。
だから自分の特性をネガティブに捉えるのは損です!
それに、一時期は耐えられなかったニオイも
数年経った今では「まあ、大丈夫」みたいなものも増えました。
なにか特別な訓練をしたわけじゃないんです。
でも、「今なら、受け入れられるかも?」とマインドブロックを壊しにかかったり
「あれめっちゃ臭いよなー!でもダメ元でチャレンジしてみようかなー、、、やっぱダメだぁ!笑」
って感じで、もはや遊びにしてみたり。笑
悩みすぎてもいかん、自分の首絞めてるの辛いじゃん!
と開き直るくらいの気持ちで生きるようになりました。
そんな私の経験から言えることは、次の2つです。
この意識を持つだけで、日常のストレスがぐっと減ります。
繊細さん気質や嗅覚が敏感な自覚がある方は、思い悩みますよね。
そこで、ひと呼吸。
徐々に和らいでいくかもしれません。
急がなくて大丈夫。
マイペースで、いろいろ試していきましょう。
参考になった3冊
ニオイに敏感すぎることで、ほんとに悩んでました。
- なかなか周囲の理解を得られない
- 打ち明けても、ネタ扱い(やや変態扱い)される
…そんな経験、ありませんか?
こっちは本気なんですよね、、、
私は本気で困っていたので、相談できないときに本が大きな助けになりました!
香りで気分を切り替える技術|松尾 祥子
「香り」をテーマにした本は多いですが、この本のポイントは呼吸に焦点を当てているところ。
香りと呼吸を組み合わせることで、気分を落ち着けたり、自分と向き合う方法が解説されています。
第4章「嗅覚と匂いの生理学」では、好みや体質に関する内容もあり、敏感な嗅覚の理解にとても参考になりました!
絵でわかるにおいと香りの不思議|長谷川香料株式会社
香料メーカーが監修しており、化学的な側面からも匂いの仕組みが学べる1冊。
- ニオイそのものの構造
- ニオイを感じ取る仕組み
身近な「におい」についても多く触れられていて、純粋に面白い内容です!
毎日がんばるあなたのための疲労学|片野 秀樹
私たちの生活と切っても切り離せない「疲労」について、そのカラクリと対処法について語られている本。
疲労の種類はさまざま。
ニオイの話に限らず、あらゆる刺激に敏感な繊細さんのあらゆる対処がまとめられていて
大変、参考になりました!
次回予告
触覚編
次回は「触覚編」。
肌触りや服の感覚に敏感な私の体験と、快適に過ごす工夫を紹介します!
かまいがお届けしました◎
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