毎月の給料も、年2回のボーナスもある。
生活に困ることはなく、周りから見れば順調な会社員生活。
それなのに、心のどこかでずっとザワついていました。

「このまま定年まで、この仕事を続けるのかな……」
そう想像すると、妙に息苦しくなる。
仕事は嫌いじゃないけど、心の奥底では「もっと自由に生きたい」という思いが消えませんでした。
思い切って退職し、半年間の無職生活に突入。
そこで出会ったのが、副業という新しい選択肢でした。
初めて自分の力で稼いだときの、じんわり染みた感動は今でも忘れられません。
あれから数年。私は再び会社員に戻りました。
けれど、あの頃とはまったく違います。
安定に飽きていた私が、自由と安定の「いいとこ取り」を実現するまでの話を、今日はお届けします。
安定に飽きていた会社員時代
当時の私は、ごく普通の会社員でした。
毎朝決まった時間に家を出て、電車に揺られ、デスクに座る。
与えられた仕事をこなし、月末には給料が振り込まれる。
それは世間的には「安定した生活」そのものです。
ただ、私の心には少し違和感がありました。
仕事自体に大きな不満があったわけではありません。
しかし、職場の人間関係にはなぜか馴染めず、気の合わない同僚や上司も多かった。
特に女性の同僚には、少し鼻につく部分があって、居心地の悪さを感じることもありました。
評価やボーナス査定に関しては、特に感情は動きませんでした。
昇給したところで生活は変わらない。
お金に困っていなかった私は、まるで数字遊びを見ているかのように感じていたのです。
ゴゴゴ……と何かに燃える、そんな感覚もない。
毎日が淡々と過ぎていき、未来を想像してもワクワクしない。

仕事終わりのビールだけだった
休日も心から休めていなかったように思います。
ふと仕事のことが頭をよぎったり、次の週のタスクが気になったり。
旅行や趣味を楽しんでも、その瞬間だけで、すぐ日常に引き戻されるような気持ちがありました。
「このまま定年まで、この繰り返しを続けるのかな……」
そう思うたびに、胸の奥で小さくざわつくような感情が芽生えました。
それが、私にとっての「安定に飽きた」という感覚であり、不安だったのです。
思い切って無職になった
そんなモヤモヤを抱えながらも、私はしばらく会社員生活を続けていました。
でも、心の中でくすぶる違和感は日に日に大きくなり、「このままじゃダメだ」と感じるように。
ある日、思い切って退職を決意しました。

一部の同僚や取引先からの思いやりに、心が救われました
貯金はそれなりにあったので、収入がゼロになることへの不安はありませんでした。
ただ、専門性を活かした仕事をしていて、給料も悪くない。
なにより、ネームバリューのある職歴を手放すことには抵抗がありました。
「もったいないよなぁ……」と思う気持ち、プライドとの戦いでもあったのです。
退職後の半年間は、まったくの無職。
この期間に始めたのはnoteでした。
ゆくゆくはブログ運営も目指していましたが、初期投資ゼロで気軽に文章を書けるnoteを選んだのです。
しばらくして、、、
とある記事に対して、数百円いただけることがありました。
それは、いわゆる「スパチャ」的な応援でした。
思いがけない出来事に驚き。
そして、じんわりとした感動と希望を感じました。
初めて自分で稼いだ日のこと
無職期間に始めたnoteで、数百円の収入を得たときのことは、今でも鮮明に覚えています。
正直なところ、その金額は生活を支えるほどのものではありません。
でも、その数百円は、私にとって「自分の力で稼いだ」という初めての結果でした。
それまで会社員として給料をもらっていた時は、評価も収入も会社が決めるもの。
自分の頑張りが直接、収入に結びつく感覚はありませんでした。
しかし、その日初めて、自分の文章を読んでくれる人がいて、応援してくれる人がいる。
その応援が、ちゃんとお金になって返ってくる。
この体験は、私にとってまさに希望の光でした。
「私にもできるかもしれない」
「これが自分の力で生きるということなんだ」
それ以来、私は副業を続ける決意を新たにしました。
そして、数ヶ月後。
新たな挑戦として再び就職することになりますが、そのときの私は、もう以前とは違っていました。
転職に至るまでの葛藤や、環境を変える勇気については、こちらの記事で触れています。
副業と本業の両立、そして見えた未来
無職期間の副業で得た経験と自信を胸に、私は再び会社員として働く道を選びました。
とはいえ、以前とは違って、今は「本業一本」という考え方ではありません。
副業という土台があることで、心に余裕が生まれました。
本業で辛いことやストレスを感じる瞬間も、
「これはブログのネタになる」
「いずれ自分の力になる」
と前向きに捉えられるようになったのです。

また、収入の柱が二つあることは、精神的な安心感につながりました。
どちらか一方がうまくいかなくても、もう一方が支えてくれる。
それが「自由と安定のいいとこ取り」だと実感しています。
日々の忙しさは増えましたが、自分の将来に対する希望や期待が明確に見えるようになりました。
「いつかは独立して、自分のペースで働きたい」
そんな夢が、現実味を帯びてきたのです。
この変化は、単なる収入の増加以上の価値がありました。
自分で稼ぐ喜びと、自由に生きる可能性を手に入れたことで、人生の見え方が大きく変わったのです。
自由と安定の両立を実現するために
「自分で稼ぐ」を知ってしまうと、もう以前のようには戻れません。
自分の時間をお金に変えられる感覚。
誰かの評価に依存せず、結果が数字で見える安心感。
会社の都合に振り回されない、もうひとつの「安全資産」を持っていること。
これらは、私にとって大きな心の支えです。
もちろん、副業を続ける中で悩みや不安もあります。
うまくいかない日もあるし、時間管理が難しいこともある。
でも、そんな時でも「これが自分の選んだ道だ」と胸を張れます。
そして、今も生活資金の大半は本業の収入に頼っています。
正社員として雇われることの「安定」というありがたみも、日々痛感しています。
人生の多くの時間を占めるのが「働く時間」。
そこに嫌気がさしているなら、今の生活に少しでもモヤモヤを感じているなら、
怖がらずに小さな一歩を踏み出してみる価値は十分にあります。
私の場合は、noteからスタートしました。
誰でも無料で始められるし、まずは自分の考えや経験を発信してみることから。
そして、私が影響を受けた本も紹介したいと思います。
「生きづらい人のためのシリーズ」(著者:なにおれさん)。
会社員でいることにモヤモヤを感じている人に、ぜひ読んでほしい一冊。
Kindle Unlimitedなら複数冊を無料で読めるので、お試しにもぴったりです。
自由と安定、すぐにどちらも諦める必要はありません。
あなたにもきっと、今の生活に彩りを添える新しい一歩が見つかるはずですよ。
かまいでした。
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